16/8/19現在、連日日本人選手がオリンピック競技で大活躍しています。

 前回のロンドン大会と比較してもメダル獲得数や自己記録更新等大幅に成績が上回っています。

 なぜ、こんなに成績が良いのか?皆さん、不思議に思いませんか?

 ここでは、男子柔道競技で具体的にそのメダル獲得大躍進の要因を考えて見たいと思います。
 
 前回のロンドン大会では、男子オリンピック柔道競技で史上初めて金メダル獲得がありませんでした。

 一方、皆様ご存知のように、今回は金メダル2個、そして、全階級メダル獲得で、銀メダル1個、銅メダル6個のある意味奇跡的な結果です。
 
 大会前、井上総監督は全階級制覇を目指すと宣言されていましたが、現実的にはその宣言にきわめて近い成績を上げられました。

 その理由は、端的に以下2点に集約されているような気がします。

 1点目は、ロンドン大会惨敗の後、若い井上康生さんが男子柔道の新しい総監督に大抜擢された時に話された今後の指導方針の内容です。

 2点目は、今回のメダル受賞後の各階級の選手のインタビューの内容です。

 先ずは、1点目の一番最初の井上新監督の就任会見内容です。
 
 1.実戦的な練習を強化すること
 
 2.選手の個性を尊重すること
 
 大きく言えば、実に上記2点に集約される内容です。

 それまでの男子柔道の指導方針は、おおよそ以下の2点でした。
 
 1.世界一の練習量
 
 2.美しく一本を取る柔道を貫くこと

 ロンドン大会の出場選手は、様々な世界大会に出場をしていて、更に猛練習で、オーバーワークのため心身共にロンドン大会当時とても疲弊していたと言われています。

 事実最もその当時期待されていた世界ランキング1位のロンドン大会の篠原総監督の愛弟子であった穴井選手もメダル獲得ならず簡単に敗退しています。

 練習量では、間違いなく世界一と言われていて、才能に溢れた選手でした。

 また、外国選手がしっかりと組み手を取らない戦術に対する現実的・実戦的な準備が十分でなかったとも言われています。

 こうした反省を踏まえたうえでの井上総監督の就任会見であったと思われます。

 また、2点目のメダル受賞後のインタビューでは、ほとんどの選手が、井上監督に対して言及しております。

 集約すると、井上監督を男にしたいということ、監督から自分が託された使命(責任)を意気に感じて、全力を尽くして本気で金メダル獲得を目指していたということです。
 
 それだけ、監督が選手一人一人の心を掴み本気にさせ、その潜在能力を最大限発揮させていたこと、監督と選手が一体化して練習・試合に臨んでいたことの証明になります。

 スポーツでは、監督が選手の個々人の個性を尊重して、使命感を与え、選手がその気になって、本気で現状の課題を認識して、目指す結果に求められる実戦的訓練を積み重ねることが大事なんですね。

 今回の男子柔道の大躍進には、井上康生総監督のきめの細かい実戦的な指導方針と、選手個人個人に使命感を持たせて最高のモチベーションで与え続けたことが、その要因として挙げられると思います。

 大きな成果を得るには、必ずその結果を打ち出す要因があるのですね。
 
 次回の東京大会では、本当に全階級金メダルという史上空前絶後の偉業を達成していただきたいと思います。

 顔晴れ!男子柔道!!!もちろん、女子柔道も顔晴れ!